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【レポ】2023冬『舞台をつくろう!~劇づくりワークショップ~』

先日、無事に2日間のワークショップを終えることができました。

ちょっと遅くはなりましたが・・・当日レポ-トになります!

 

短時間での劇づくりワークショップとなりましたが、この経験が参加されたみなさんの今後の生活の一助となれば幸いです。


今回は、今までとはちょっと違う、『4コマ漫画』つかっての劇づくり!

『4コマ漫画』???と『劇づくり』???、一見結びつかないような気もしますが、果たしてどうなることやら!

始まる前からワクワク感満載です♪

 

”ワークショップ”というと、大人が前に立ち進行運営し、レクチャーする姿が思い浮かぶことが大多数だと思います。

しかし、わぉ!でのワークショップはひと味違います。

今回、参加者をサポートし、場の舵取りをするのは、大人ではなく、小学1年生以上の”劇団わぉ!”のメンバー。

大人は見守りに徹し、時にアドバイスを送る存在です。

 

劇団を立ち上げて10年以上。通常の劇団の活動を通して、わぉ!の子どもたちの、全体を視る力、活動を進めていく力、そして、目の前の相手に寄り添い一緒に考える力が格段と養われてきたことを実感しているここ数年。

少しでも普段のわぉ!の雰囲気を感じることができるよう『子どもによる子どものためのワークショップ』を行うことにしました。

 

子どもの世界をつくるには、大人が関わらないことが一番です。

『はやく、見た目よく』ではなく、『ゆっくり、子どものペースで子どもたちでできること』。

これこそ、子どもの世界がリアルに表現された作品となります。

子どもたち同士が教え合うそして学び合う場をつくることができれば!との想いで今回も開催の運びとなりました。

 

そして、今回はやることを明確に!シンプルにわかりやすく!を全面に押し出したワークショップを心がけました。

あれもこれも!と考えれば考えるほどにやりたいことはたくさん出てくるのですが・・・

『劇づくり』の根幹でもある、ストーリーを膨らませることにフォーカスをあてたプログラムにしました。

 

 開催するにあたり、わぉ!のメンバーは会議を数回重ねてきました。

半年前ほどにもワークショップを経験したためか、以前の反省点などを思い出しブラッシュアップさせます。

しかし、いつでも、1番心を寄せる部分は、いかに参加者が心身共に安心安全に参加できるのか?ということです。

1日目も2日目も終了後に振り返りをして、情報の共有・反省点を次にどう活かすかなど時間がいくらあっても足りないほどこのワークショップにかけてきた“熱”はアツイモノとなりました。

 

課題や困難も多々ありましたが、くじけることなく、自分も!みんなも!楽しく!過ごす!という熱が伝わってきました。


そんなわぉ!のメンバーとともに過ごす参加者の子どもたち。

初めは緊張したり、お母さんお父さんと離れがたかったり・・・と、戸惑いもあったことと思います。

徐々にそれぞれの子どものペースで参加できる形で世界に入り込むことができた姿がみられました。

 

初めに、1日目はいんちゃん、2日目は楽ちゃんのウォーミングアップ。

心身ともにほぐれ、一気に笑いが生まれるほっとした空間へと変わりました。

 

さぁ、ここからが本番。

グループごとに劇づくりの開始です。

事前に、わぉ!のメンバーが創作した4コマ漫画をもとに劇をつくっていきます。

その場で生まれる子どもたちのユニークな発想が絡み合い、即興性の高い劇となるのが今回の醍醐味でもあります。

パッと出る、言葉や動き、そこから派生して膨らむストーリー。

同じ4コマ漫画を使っていても、グループ独自の”味”がでるのが面白いところでした。 


一度、それぞれのグループごとにステージを使って見せ合います。

「もう少しこうした方がわかりやすい」「ここよかったよ!」などなど、多くの意見が飛び交います。

この時間が素敵でしたね。

みんなの眼差しが真剣で、よりよいものを創りあげたい!みんなでおもしろいものを創りたい!という想いがあふれていました。

 

最終調整を経て、最後の見せ合いっこでは、アドバイスを受けガラリと変えたグループ、自分たちの劇を追求したグループとそれぞれの作品となりました。

子どもたちのエネルギーを感じる時間でした。

想定していないことが起こることもありますが、それも即興で超えていきます。

 

毎回、感じるのですが、いざというときの対応力は、大人よりも柔軟な頭と心をもつ子どもたちの方が、断然あるのかもしれません。

初めて顔を合わすメンバーで短時間でつくりあげるということがどれだけ難しいことか、大人になればなるほど感じることだと思います。

しかし、同じ思いをもっていれば、困難は乗り越えることは可能であるし、子どもの世界においてはそれは子ども同士でしかできないことなのかもしれません。

ドキドキするけど、そこにワクワクもある そのことが子どもたちの原動力なのでしょう。

 

子どもたちの可能性を信じ、見守ること。そして、いまの子どもを感じ、課題を見つけ、次のよりよい場を提供すること。

これが、大人の大きな役割なのだと、改めて思いました。

また、同じような場を今回以上によりよい場を子どもたちに提供できるように、大人も日々チャレンジしていきます!!

 

自分で道を探し、自分で方法を考え進む経験は、これからの未来で生きる子どもたちに確実な力になると考えています。

 

この社会で、いかに自分らしく、楽しく生きていけるか。

今日を、つづく明日へと、子どもも大人も1日1日を重ねていけることが大切なことなのかもしれません。