第10回発表会【子どもだけになってしまった世界】

世界が急激に変わってしまったこの1年。子どもも大人も変化に戸惑うこともありながら、過ごしてきました。

わぉ！の活動も今まで通りとはいかず･･･人とのふれあい・つながりを大事にしてきたのに、その人に会えない、会いづらいことになってしまうなんて、と気分が塞がることも多くありました。

それでも、子どもたちは「今できること、楽しめること」を見つけ、1歩ずつ進んできたように思います。そんな姿に励まされるのは大人のほうだったのかもしれません。

 

発表会に向けての劇創作も、全てが対面での活動はできず、半分ほどはオンラインを通してでの創作になりました。

オンラインでの活動は、メリットもありますがデメリットもあります。

普段以上に心と耳を傾け、画面向こうの相手の言葉を理解しなければなりません。かなりの集中力を要します。

ほぼ言葉のみでの対話は、伝えるために、相手を理解するために、自分と向き合い表現することになります。

言葉で表現することが少し苦手だな、という子もいますし、幼児や低学年の子たちも必死だったと思います。

もちろん、画面から消えてる時もありましたが･･･笑

 

それでも、「会えないならオンラインでできるところまでやればいいんだよ！」「オンラインもなかなか楽しいよ！」という子どもたちの前しか見ていない姿が印象的でした。

うたづくりでも、自宅でのリラックスした中でつくられたであろうメロディーや歌詞に感動しました。

 

オンラインでも自宅でもできる！とはいえ、対面での活動が始まったときの、イキイキした表情は本当に素敵でした。

会えなくてもお互いを理解しようとする意識が、ここからの劇創作に現れていました。

 

【子どもだけになってしまった世界】

初めは、子どもだけなら･･･♡♡やりたい放題♪とニンマリ顔でしたが、深く考えさせられるテーマでした。

大人の方は逆にドキッ！としたかもしれませんね。

この時、今、このテーマで創作する意味があったんだなーと感じさせられる作品となりました。

 

今回も公演は感染予防により、家族・関係者のみでの観覧となりました。

観覧を楽しみにしてくださった方々に入場をご遠慮願い、子どもたちも残念そうではありました。

当日ご観覧いただけなかった方、そして多くの方に子どもたちの頑張りを見ていただけたらとの思いで、YouTubeにて公演の様子をアップしています。

子どもたちはマスク着用での演技となり、聞き取りにくい場面もあるかと思いますが、最後までご覧いただけますと幸いです。