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ATCクリスマス子どもミュージカル2017を終えて

ATCクリスマス子どもミュージカル2017を終えて

昨年末、2017年12月23日24日、第5回ATCクリスマス子どもミュージカルに協力させて頂きました。

今回も多くの皆様のお力をお借りし、開催することができました。

 

このATCの舞台が終わると、毎年、『子どもたちは、社会で生きていく中でいちばん大切な事を学ばせていただけた』と思うのです。

 

自分を知り、相手を知る。

 

そして自分ができることを考え、行動する。

 

今年もこの目的を果たすために、とても充実した2日間のプログラムでした。

 

台本を考えたのは今年もATCわぉ!の子どもたちです。

 

「サンタクロースっておとこのひと?」からはじまった子どもたちの議論。

「おとこにきまってるやん」

「おんなではないやろ~」

「いやわからんで~」

「オネエかもよ~」

 

結果、サンタクロースはオネエに決定!

そして子どもならではのユニークな想像の世界がどんどんと広がり、今年もワクワクが止まらない台本が完成いたしました。

 

題名は『クリスマスイブのだいじけん』。

 

 子どもたちはいつものように、道具隊・音楽隊・役者隊の3つの隊から、好きな隊を選択し、その部署で劇づくりを行ないます。

 

劇団の子どもたちが2ヶ月かけ、7割劇を完成させます。

 あとの3割は、23日に一般募集の子どもたちを迎え入れ一緒に完成させていきます。

 

公演は次の日、24日。

 

23日の一日で子どもたちは、新しい友だちに劇の内容を伝え、劇の創り方を教えながら、一緒に劇を完成させていきます。

ひとつの作品を一日で完成させるのですが、『劇を成功させる』という目標を、二日間で初めての友だちにも持ってもらわなければ、劇は完成しません。

 

劇団の子どもたちは、主導して進めていきます。

 

『本番、劇を成功させる!』という目標を、目の前の相手にあう言葉で徐々に伝えていきます。しかしそこには1日という限られた時間があるため、あらゆることを考えながら進めていかなけれなりません。

真剣に向き合う劇団の子どもたちを感じ、一般の子どもたちも前のめりで見つめ、理解しようと努めます。

 

この過程が子どもたちのいちばんの学びの時間でもあり、子ども同士が繋がっていく時間です。

 

そして、ココで同じ目標を持つことができたなら、24日の舞台で心はひとつです。

もう、劇に携わった時間など関係なく、

『みんなでひとつの劇を成功させる』

子どもたちの気持ちはそれだけです。

 

そして本番。

 

危険を伴う時以外は、どんな状態になっても、大人は手出しをしません。子どもたちは自分たちで解決します。

 

全体の中で自分がその時できることを考え、動く。

本番でもみんながそれをできれば、必ず劇は成功するのです。

 

劇が終わると、今年も観覧席から大きな拍手を戴きました。

たくさんの感動の涙や、激励の言葉も戴きました。

 

 子どもたちはまたひとつ大きく成長できたと思います。

そしてこの経験は、子どもたちがこれから進んでいく道のりで、大きな力になることは間違いありません。

 

 今回も、子どもたちの成長の機会のために、環境を整えてくださった皆々様に、心から感謝申し上げます。

 

そしてこれからの子どもたちの活躍に期待しながら、引き続き見守っていきたいと思います。