しずかな空間の中で、やさしく響く子どもたちの声。
子どもたちの会話は、いつも新鮮。
「はじめまして」から、少しずつ縮まっていく子どもたちのきょり。
じんわりじっくり近づいていくことで、ずっと長く一緒に居るかのような繋がりができる。
先日は、ワークショップにご参加いただき、ありがとうございました。
今回も、3歳~中学生の子どもたちが集い、4コマでストーリーをつくり、身体と言葉だけを使って劇をするというプログラムをおこないました。
劇づくりのテーマは、「かぜ」「はっぱ」「ようかい」「みず」などなど。
身体でのびのびと表現できるのでは?みんなのアイデアが爆発するのでは?とおもうテーマを、子どもたちと考えました。
「つくってみない?」
わぉ!メンバーの声かけで、なんとなくスタートしたお話づくり。
異年齢が集まって、お互いの想いを聴き合ったり、触れ合ったりする中で、子どもたちは、知らなかった世界、はじめての感覚をたくさん体験できたのではないでしょうか。
子どもたちのかかわりの中で、いつのまにか笑顔の子どもたちもちらほら。
そして、スタートしてから1時間。
打ち合わせがおわったくらいで、子どもたちには、広く準備したスペースで、まずは一度、チームで創った劇を表現してもらいました。
劇はもちろん完成していない状態。
しかし、みんなで動きながら創っていくことで、「こんなこともおもしろいんじゃない?」と、次々にアイデアが生まれます。また、小さい子たちも、言葉で説明するのではなく、動いている中で、何をするかを感じることができ、少しずつ理解できていきます。
『発表会』は行わない、子どもたちどうしでの『劇の見せ合いっこ』というのが、最近のわぉ!のスタイル。そして、今回も、そのようにしました。
他のチームがどんなストーリーをつくり、どんな表現をするのか。ワクワクした表情で、前のめりになっている子もいました。
完成を期待するお客さんがいるわけではないので、演じる子どもたちは、劇のストーリーや、同じチームのメンバーの動きに集中でき、楽しんで演じることができたのではないでしょうか。
「集中しすぎて疲れたー。でもなんかたのしかった。」
「はじめは緊張したけれど、どんどん楽しくなってきた。」
「みんなでつくるって、楽しい」
「自由にできるからたのしい!」
そんな感想も聞こえてきました。
帰りは、ハイタッチ。「また会おうね」おねえちゃんとギュッと抱きしめ合って、バイバイする子たちも。
たくさんの笑顔、子どもたちの柔らかい表情に包まれ、終えられたこと、最後まで温かく見守ってくださった保護者のみなさまに感謝です。
知らないから、自分と考えがちがうから、「それムリ!」ではなく、
「へぇ~!そんな意見もあるんだ」「おもしろいかも!」と思えるようになること。
そして、はじめての事にも「それ、やってみよう!」と思える感覚を積み重ねることによって、子どもたちの思考はどんどん柔らかくなり、どんなことも、主体的に考えられる力になると考えています。そしてそれこそが、子どもたちが将来、楽しく生きていくことができる力ではないでしょうか。
わぉ!が大事にしていることは、人の『ちがい』を楽しむこと。
『どんな人とも楽しく』『どんなこともプラスに変えて』『どんなときでもそこにいる人と協力し合える』。
そんなふうに生きていけるかは、その子次第です。
主体的な思考を持つわぉ!の子どもたちと、よければまた、一緒に活動しましょう。
いつでもお待ちしております。
子どもの創作音楽劇団わぉ!
代表 楽ようこ