大人たちが「つかれた〰️」と言えば若返り、だんだん子どもになっていく。
そして大人たちは自由を得られる。
2020年度、発表会の劇は、
『こどもだけになってしまったせかい』です。
毎年、3クラスにわかれ、リレー方式で、台本をつくっていきます。
どのクラスも、幼児から六年生までが集まり、議論をしますが、そこには様々な価値観が表れ、自分の知らない世界が広がります。
「新しい考え」「自分とはちがう考え」「知らなかった世界」、それを楽しめる人になってほしい。
そのような思いから、異年齢での活動を続けています。
今年はオンラインでの台本づくり。
柔軟な子どもたちではありますが、新しい形を受け入れるのに、それをすぐ楽しむ子どももいれば、ゆっくり受け入れようとする子どももいます。それぞれのペースではありますが、
大人と同じく、これからを生きていくためには、「新しいことを受け入れていかなければならない」ということは感じているようです。
そんな子どもの姿に、勇気をもらいながら、大人は「また頑張らなきゃ」という気持ちになれますね。
しかし、子どもたちには、
『大人は大変』『大人は疲れている』という思いがあるようで。
「大人にも自由な時間があれば」「大人を休ませてあげたい」と思っているようです。
そんな思いからスタートした今年の台本づくり。
『子どもは自由』
それがベースにありながらも、子どもだけの世界になったら・・・
「世の中が暗くなる。だって電力会社の人がいなくなるから。」
「キッチンに手がとどかないから料理がつくれない」
「お米や野菜をつくる人がいなくなるから、食べ物がなくなる」
「誰も掃除しないから、ごみだらけになる」
現実を考え、意外にも、子どもだけの世界に、不安を感じはじめた子どもたち。
そして、やっぱり、大人がいないと、この世の中は大変になる、『大人は世の中に必要な存在』となりました。
じゃあ子どもは?
ただ遊んでいるだけ?
この世の中に、必要?
自分たちが楽しく生きたい!そんな主観的な視点から、客観的に、自分たち子どもの存在について考える流れに。そして、みんな家でおかあさんやおとうさんに聞いてみました。
「私の大切なところは?」
「子どもは大人の癒し」
「子どもがいるから笑いがおきる」
「大人ははやく死ぬから、子どもがいないと、この世界はおわっちゃう」
「子どもは大人に元気をくれる」
じゃあ、やっぱりこの世界には、大人も子どもも必要なんや!という結果になりました。
コロナ渦で、それそれが生きることについて、何となく考える機会があったからのか、『この世の中での子どもと大人の役割』について、議論が深まりました。
『子どもも大人もどちらも大事』そんな想いが、今年の劇から伝わればと思っております。
いまから4月3日の本番に向け、子どもたちは、役者をするのか、道具や音楽を担当するのかを選び、自分で決めた担当の役で、劇をつくっていきます。
さぁ、ここから。
みんなで気持ちをひとつに、協力しあって劇をつくっていきます。
劇づくりは、ひとりひとりが大きく成長できるプログラム。今年もとても楽しみです。
今年はコロナの関係で、一般のお客様は、公演後に、YouTubeにて劇をご覧いただくことになりました。
YouTubeに公開しましたらお知らせさせていただきます。
4月15日には公開したいと思っています。
ご覧いただけますと、嬉しいです。