台本づくりが終わろうとしています。
コロナ禍のため、初めて、子どもたちが直接顔を合わせず、オンラインでの話し合いとなりました。
何事もメリット・デメリットがあります。
オンラインでのわぉ!も同じくです。
一番メリットだなぁと感じたことは、自分と向き合う作業を、いつも以上に深くやらなければならなかったということです。
言葉で自分の想いを伝えなければならない、ということは、まず自分の頭と心を整理し、言葉にして相手に伝えなければなりません。そして、同じように相手がどう想っているのかも、言葉で聞き取り、心で感じ、頭で理解せねばなりません。共感力が問われますね。自分を理解する力、相手を理解する力は、オンラインでたくさん養われたのではないかと思っています。
デメリットは、言葉がすべての話し合いの中で、耳を常にON状態にしながら、聞いたことを頭で処理し、自分自身のこたえを見つけていく。
得意な子もいますが、言葉で表現するのが苦手な子、すぐに言葉を理解することが難しい子、例えば小さい子どもたちは、身体全体で感じる力を活かし、理解していくことのほうが得意なので、画面からは、それがなかなか感じられず、ずっと言葉が飛び交う中で、急に意見を求められ、つらいこともあったかと思います。
しかし、小さい子の中には、みんなの言葉を何とか理解しようと、いつも以上に集中して、自分と向き合っている姿が見られたり、遊びながらも、重要なことは聞き取れていて、自分の意見はしっかり持てていたりする子もいました。
オンラインを通して、子どもたちがそれぞれ、いまのこの状態と向き合おうとする姿が見られました。また、そんな我が子を応援し、支えようとする親御さんの姿にも感銘を受けました。
最近は、『新しいこと』に、我が子が合うか・合わないか、で判断し、そこで終わってしまう、という光景がよく見られます。
しかし、変化していく世の中で『新たなこと』に、あきらめずチャレンジしようとすること、また自分なりの関わる方法を自分で見つける、というのはとても大事なことです。
オンラインの時間になると、とにかくカメラだけはセットし、その部屋を閉めきり、隣から聞き耳だけ立てている、そして時々気づかれないように様子をのぞく。素晴らしい対応です。
いつもお母さんやお父さんと一緒に解決し、自分で乗り越えることに慣れていない子は、最初はつらいかもしれません。しかし自分なりの参加の方法を必ず見つけることができます。また、画面上であっても、みんながそのことに気づき、フォローに入ります。これは、わぉ!では培われている力です。
視界にお母さんやお父さんがいると、きれいな解決はできますが、その子の力にはなかなかなりません。
できれば大人は別室で見守りながら、自分にできることは何だろうと考えてください。
カメラを大きくしたほうが参加しやすいのか、カメラの操作を教えてあげたほうが興味がもてるのか、部屋のおもちゃは片づけておくほうが集中できるのか、何時までなのか伝えてあげることで集中できるのか。
我が子に必要なサポートは、少し離れると、見えてくるものです。
オンラインは、親子共々、新たな力を育めるチャンスだと思っています。
大人は『苦手』と思うと、克服するのに時間がかかりますが、子どもは柔軟です。
そして、これからの世の中、また今回のように、予想外のことが起き、『新たなこと』に対応していかなければならないことがあると思います。
「我が子が自分で何とかできるように。」
これは年齢の問題ではありません。小学生になったからできるという問題でもありません。
子どもの『できる』を親の価値観で枠組みし、事前準備をしてあげ、その枠内でできたことを褒める。
そうではなく、とりあえず、なんでもいちからチャレンジさせ、とにかく見守る。
うまくいかないことこそが、力になります。
試行錯誤しながら、乗り越えようとする子どもの姿を陰ながら応援する。
親がサポートしすぎないことは大切なポイントですね。
どんなことも前向きにチャレンジしようとする、強い子どもを育てていきましょう。
最後に・・・
今回のコロナ禍で、親として学ぶべきことは、『子どもへの愛情のかけ方』だったのではないかと、1年を振り返り感じています。
子どもの話を全て聞き入れ、願いを叶えてあげることばかりではなく、一歩後ろから見守り、時には心を鬼にして背中を向けたり、ポーカーフェイスで子どもの背中を押さなければならないこともあります。しかし、背中を押した後、子どもの姿をしっかり見ること。これが本当の愛情ではないかな、と思っています。
子どもは・・・
「大丈夫!」「やってごらん」という、大人の言葉で、前に進めるということをたくさん実感しました。
大きな心で子どもを見守りたいですね。みんなで。
子育て相談、いつでものります。