· 

これが生きる力の基礎力

らくだぐみがスタートし、一か月が経ちました。

相変わらず3歳になったばかりのAくんとスタッフがマンツーマンのお部屋です(笑)。なので、この一カ月でAくんは驚きの速さで成長しました。

 

お部屋におもちゃは何もありません。おもちゃは毎回自分でつくるのです。朝、何がやりたいかを、会話をしながら聞きだし、スタッフはさまざまな提案をします。Aくんはやりたいこと、やりたくないことがいつもはっきりしているので、何をやるのか、何をつくるのかはいつもすぐに決まります。そして道具のある部屋へ必要な道具を自分で探しに行きます。

3歳なりたてのAくんですが、必要な材料や道具、使いたいはさみやテープの種類まで、Aくんは自分で選びます。画用紙の色や廃材の種類も。

スタッフと一緒に、いろいろなものを創ってきたAくん。一か月でどんな材料でどんなことができるかが、少しずつ分かってきたのです!声をかけなければ、次々に自分で作業を進める日もあります。はさみをじょきじょき、テープをぐるぐるびーっとはりつけ、完成させていきます。らくだぐみはストップがないので、飽きるまでその制作を行います。納得がいくまで作業をできるのが、らくだぐみのよいところ。これを繰り返し、彼の遊びの幅はどんどん広がっていっています。いちから自分が考える遊びは、改良したり、発展させたりしながら、無限に広がっていくのです。

自分で考え挑戦してみる。このひとつひとつの積み重ねが、彼の引き出しとなり、大きな生きる力へと繋がっていくのです。

 

電車やバス、車、そして回るものが大好きなAくん。この一カ月はそれがテーマとなりいろんなものを創りました。時には部屋にあるヒーターを分解し、回るところがどんな仕組みになっているのか、一緒に考えたこともありました。

さて、これからどんなふうに遊びが広がっていくのか、このテーマでしばらくは進むのか、新たなテーマが現れるのか!?ワクワクします!!

 

現在2名のスタッフと臨時スタッフ1名体制でおこなっています。Aくんの成長記録は毎回しっかりノートに書き留め、どんな力を伸ばしていけばよいか、今の彼には何が必要なのかを、常にスタッフ間で共有し合います。ひと月分のノートを読み返し、彼の目覚ましい成長に嬉しくなるとともに、一日一日の時間の大切さを痛感します。